2015年8月20日

プライベートでWindowsと決別するに至った経緯

プライベートで使っているPCがすべてLinuxになった。仕事で使わないわけにはいかないのでテスト機だけは残してあるが、日常的に使うマシンにWindowsはない。

以前も自宅はMacだけという時期もあったが、その頃はどうしてもWindowsでないと使えないアプリのおかげでMacからWindowsにシフトしてしまった。しかし現状ではもうほとんどブラウザ経由の操作ばかりなのでブラウザさえ動けばOSは何でもいい。

ではなぜMacではなくLinuxなのか?それはLinuxが殊の外快適だったということと、個人的にMacとの相性が悪いからなのだ。Macは結構前から使っていたが、全て1年ちょっとで故障した。たまに当たりの悪いのがあるのは仕方がないが、何台も連続してこれではさすがに嫌になる。普通にMacを使っている人も多いので、要は相性が悪いのだろう。何年か我慢したが、Windowsと併用するようになってWindows機が全然故障しないのでWindows機だけになっていた。

ことの起こりはWindows XPのサポート終了

今を遡ること1年ちょっと前にWindows XPのサポートが終了した。巷で言われたようにまだ使えるもののサポートを終了するとはけしからんと言うつもりはない。一度買っただけで10年も無料であれだけのサポートを提供してくれたのだ。むしろ感謝するべきところだ。

とはいえ、まだ使えるPCを捨ててしまうのも惜しい。すでにXP機はメインマシンからは引退していたものの、購入当時としては頑張って2G Bのメモリを搭載していたおかげでそこそこ使えていた。これにLinuxを入れると快適に動作するようになった。そればかりか、薄さ重視のため年々劣化するノートパソコンのキーボードよりは、古い機種のキーボードのほうが快適だ。

しかしこの時点ではまだ新しいPCのWindowsを廃してLinuxにするというところまでは行かなかった。別に困っていなかったし、古いPCが快適なのはLinuxが快適というよりはキーボードが快適だったのが理由だから、新しいPCにLinuxをインストールしても今より快適になるとは思えなかったからだ。

Windows10には大いに失望した

しかしWindows10が登場して考えが変わった。もうWindowsはいらない。プレビュー版の頃は完成度が低くても製品版までには改善されるだろうと期待していたが、製品版になっても完成度は低いままだ。

巷では悪く言われているWindows8は、しかし個人的には高く評価していた。マイクロソフトがモバイルとデスクトップを統合して新しい方向へ進もうとする考えが見えたからだ。

確かにタッチ操作に寄り過ぎたインターフェイスはマウスやキーボードでは使いにくくなっていた面は否めない。だからといって10年前のスタートメニューに戻すことはないだろうというのが個人的な意見。新しい価値を生み出そうとする意志は感じられれず、批判されたから後戻りしたという後ろ向きな姿勢が感じられる。

8から9を飛ばして10になったのに、内部バージョンがVista以降の6.xから10になったのに、中身は以前の焼き直しだ。何も変わっていない。ソフトウェア開発者はバージョンアップに対応する手間がかからないが、エンドユーザーはアップグレードにかけた手間に見合うメリットがない。

MacOSが9からXになった時のように、古いアプリはエミュレーションモードでしか動かない位の事をやっても良かったのではないだろうか。ソフトウェア開発者は大変だろうが。

マイクロソフトにとって顧客とはエンドユーザーではなくてソフトウェア開発者やハードウェアメーカだということなのだろう。

Windows Updateにはいい加減付き合いきれない

 Windowsと縁を切ろうと思った一番の理由はWindows Updateだ。以前から批判されていたが、毎回再起動を要求され、しかも再起動に時間がかかる。従来はWindows Updateを一時的に止めて他の作業、例えばセキュリティソフトの入れ替えなど再起動を要求される作業を先に済ませてからWindows Updateを再開するということもできたが、Windows10ではそれもできない。

再起動を延期することはできるのだが、他の目的で再起動しようとすると必ずWindows Updateが実行される。つまり時間がかかる。Linuxは月例アップデートではないのでWindowsよりも頻繁にアップデートの必要があるが、再起動が要求されることは稀だ。しかも再起動したにしても通常の再起動と変わらない時間で終わる。LinuxでできることがWindowsではできない。併用するとその出来の悪さが際立ってくる。

最近ではスマホやタブレットを使うことも増えたので、PCの利用率が下がった。たまにしか使わないWindowsは、起動してもアップデートに時間を取られて本来の用途に使えない。

結局のところ1年以上WindowsとLinuxを併用して、Linuxの方が快適だという結論に至ったというのがシンプルな結果だ。

いまやWindows以外はAndroidやChromeOSはLinuxベースだし、MacやiOSもUNIX系OSだ。つまりWindows以外は全部UNIX系と言ってもいい。出荷台数ではWindowsは多数派だが、モバイルやタブレットでは少数派だ。家庭からデスクトップPCがなくなった時が家庭からWindowsがなくなるときであり、Windowsは仕事で嫌々使うだけのものになる時でもある。

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