国内の主要電池メーカーのサイトを当たってみると、どうやら日本のブランドで CR1632 を作っているのはパナソニックだけらしい。他に当たったのはソニー、東芝、日立マクセル。念のためヨドバシカメラのオンラインショップで確認しても、 CR1620 はパナソニックしかなかった。
ちなみに型番のうち C というのはリチウム電池のことで、 R というのは円形のこと。平べったい形だけじゃなくて単三型とかの円筒形も R ね。後ろの 4桁の数字だけど、最初の 16 が直径 16mm で、後ろの 32 は厚さ 3.2mm ということ。最近の電池は型番を見るだけで種類から大きさまでわかるから便利。古くからある電池は型番がこのルールでないからわかりにくいんだけどね。
リチウム電池でコンビニなどにも置いてあるのは CR2032 と CR2025 の 2種類。カード型リモコンとかにもよく使われている。手元のリモコンを確認したら MacBook のリモコンが CR2032 で JBL の iPod 用スピーカーのリモコンが CR2025 だった。これはほとんどのコンビニにもあるだろう。
他にコンビニによく置いてあるのはアルカリボタン電池の LR44。キッチンタイマーとかによく使われている電池だね。 外国製なんかで AG13 とか L1154 とか A76 とかの型番の電池も全部 LR44相当品。 CR2032 とかの型番はほぼ世界共通になってるけど、なぜかデュラセルだけは CR を DL に置き換えて型番にしている。
なぜかリチウム電池の場合は「コイン型リチウム電池」で、アルカリマンガン電池の場合は「アルカリボタン電池」と呼んでいる。リチウム電池は薄くて平べったいのが多くて、アルカリマンガン電池の場合は小さくて厚みがあるものが多いからかな。
他に量販店などでよく見かける型番では SR とか PR というのがある。 SR というのは酸化銀電池。 LR44 と SR44 はサイズが同じで、電圧がちょっと違うけどたいていどっちでも使える。ただ SR44 の方が高いんだよね。そのかわり長持ちするし、最後まで電圧が下がらない。だから時計なんかではたいてい SR型が使われている。
PR は空気亜鉛電池。補聴器くらいしか使われているのを見たことがない。だってシールをはがしたら使わなくてもどんどん容量が減っていくから、電源入れっぱなしの機器でないと意味がない。リモコンなんかも電源入れっぱなしなんだけど、あまり消費電流が多くないから大電流向きの PR を使うメリットがない。リモコンには使わなかった時の減りが少ないリチウム電池の方が向いている。 ボタン型電池の種類がだいたい出てきたところでおさらい。
- LR - アルカリ電池
- CR - リチウム電池
- SR - 酸化銀電池
- PR - 空気亜鉛電池
リチウム電池はそこまで鮮度に神経質にならなくてもいいから、 CR2032 と CR2025 は常備しておいてもいい。頻繁に交換するものではないからそんなにたくさん持っておく必要はないけどね。
最近は自動車のリモコンキーなんかに、より小型の CR1620 とか CR1220 とかが使われていることもある。そう、日本では直径が小さい電池は厚さも薄いのが使われているんだよ。でもリモコンキーの電池なんてなくなっても普通にキーとして使えるんだから常備しておかなくても問題ない。一度交換すれば数年は使えるしね。コンビニとかには置いてないけど、ディーラーにいけば自分とこの車のキーに使われている電池くらいあるでしょう。なければそんなディーラーとは付き合いやめた方がいいかもね。
時計に多く使われている酸化銀電池も、電池を替える時は時計屋に持っていくから在庫しておく必要はない。値段も高いしね。
逆に必ず在庫しておきたいのは空気亜鉛電池。補聴器を使っている人限定だけど。空気亜鉛電池はシールをはがさなければ長期間の保存が可能だし、補聴器は電池がなくなったらたちまち困るので常備しておきたい。
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