今日の午後だったか Twitter で Safari を使っていて Google のトップページをブックマークに登録しようとしたら「そんなことしなくても検索ボックスから直接検索できる」と警告されたという話題があった。
いつ頃からこういう警告が出るようになったか定かではないが、ずいぶん前に Google のトップページをブックマークに登録しようとしてこのような警告が出たことがあったので、最近の話ではないと思う。
下世話な話、ブラウザの検索ボックスを利用するとブラウザの開発元に収益が上がることになっている。たいていのブラウザはデフォルトの検索エンジンは Google だったりするが、その場合は検索向け AdSense が組み込まれているということ。日本向けにはヤフージャパンの同様の提携が使われているケースもある。
これは Safari に限った話ではなくて、 Firefox だって Opera だって同じ。他に目立った収入源のない Firefox はこの検索ボックスから得られる収入がかなりの割合を占めているはず。 Firefox がデフォルトで設定しているトップページも、専用バージョンになっているのはそのせい。
検索ボックスを利用すると収益が上がるのは Safari に限った話ではないので、これだけならアップルが商売上手ということはいえない。アップルが違うのは、先に書いた警告画面のこと。本音としては、 Google のページをブックマークして利用してもアップルには収益はないから、アップルに収益がある検索ボックスを利用してほしいというところだろう。
ただそれをそのまま言っては芸がない。そこで、「わざわざブックマークに登録しなくても、いつでも好きな時に検索ボックスから検索できる」という提案をしているというわけだ。ユーザーが便利になる提案をして、それによってアップルが収益を上げるから商売上手というわけ。顧客満足度の問題だね。
よくあるアフィリエイトべたべたのブログなんかも、こういうのを見習うといい。広告をクリックするとアフィリエイターに収入があるのはよくわかる。でもそれによって読者にメリットは?
関係ない広告をべたべた貼られても邪魔になるだけだよね。商品紹介などがあって、それが欲しくなった時にすぐに買えるようにリンクが貼ってあって、それがアフィリエイトリンクだったら読者にもメリットはあるのだが、目立つだけの広告というのはもう少し考えた方がいい。
AdSense とかは Google 任せだからね。どれだけ多彩な広告を用意して、そのページに合った広告を表示できるかは Google の腕の見せ所。キーワードによってはうまくマッチしてくれることもあるけど、全然関係ない広告が表示されることもある。まだ改善の余地ありということだ。
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