それはさておき、WinodwsやMacには対応していてもLinuxには対応していないオンラインストレージもあるので、Linuxで使えるオンラインストレージについてまとめてみた。
Dropbox
オンラインストレージの代表格DropboxはLinuxにも対応している。公式サイトからダウンロードできるのはUbuntu, debian, Fedora用だけだが、それ以外のディストリビューションでもソフトウェア一覧アプリからダウンロードできることが多い。UbuntuでもオリジナルのUbuntuではなく公式フレーバーや派生ディストリビューションの場合はDropbox公式サイトではなくディストリビューションの提供するソフトウェア一覧アプリからダウンロードしたほうがよりディストリビューションにマッチしたものを手に入れることができる。
https://www.dropbox.com
Mega
MegaもLinuxに対応している。Ubuntuやdebian, FedoraはもちろんopenSUSEやArch Linuxなど多くのディストリビューションに対応している。
https://mega.nz
Box
BoxはLinux用クライアントをリリースしていないがwebdavを利用してしてマウントすることができる。ファイルマネージャの「サーバーへ接続」メニューから
davs://dav.box.com/dav
に接続し、ユーザー名とパスワードを入力すればいい。ユーザー名とパスワードの保存期間は状況に応じて設定すればいい。ブックマークに追加しておけば次からのアクセスが容易になる。
pCloud
pCloudもLinux用アプリを用意しているが、Ubuntu用だけである。pCloudはDropboxと違いローカルにファイルをダウンロードして同期するのではなく、リモートドライブをマウントする方式だ。この方式のメリットはローカルのストレージが少なくてもいいことだ。そしてデメリットはオフラインでは全く使えないことだ。
pCloudでは選択したフォルダをDropboxと同じようにローカルにダウンドードして同期することもできる。ローカルストレージの容量に応じて設定するといいだろう。
自動ログインできない場合
pCloudはDropboxと違いインストールしただけではログイン時に自動実行されない。自動実行するにはターミナルから
gnome-session-properties
を実行してエントリを追加する。名前はpCloudでいいだろう。コマンドは /usr/bin/psyncgui だ。説明はあってもなくてもいい。
ただしこのままだとログイン時にWiFi接続よりも早く実行され、ユーザー名とパスワードを保存する設定にしていても自動ログインできないことがある。そのような場合は
~/.config/autostart/psyncgui.desktop
の最後に
X-GNOME-Autostart-Delay=60
という1行を追加すると60秒待ってから実行される。この数字は状況に応じて変えるといいだろう。
pCloudはwebdavでもアクセスできる。その場合は、ファイルマネージャから
にアクセスすることになる。
Webdavアクセス
pCloudはwebdavでもアクセスできる。その場合は、ファイルマネージャから
davs://webdav.pcloud.com
にアクセスすることになる。
Google Drive
Google Driveは公式にはLinuxに対応していないが、Ubuntu 16.04ならGoogle Driveをマウントできる。リモートドライブなのでオフラインになったらアクセスできないが、これはかなり便利な機能だ。ただしマウントするにはちょっとした操作が必要だ。
まずはターミナルから
sudo apt install gnome-online-accounts
と入力して gnome-online-accountsをインストールする。次に同じくターミナルから
gnome-control-center online-accounts
を実行してGoogleアカウントを追加する。これでGoogle Driveへの接続ができるようになったはずだ。オリジナルのUbuntuならこれでいいが、Ubuntu MATEやXubuntuの場合はインストールはできても実行ができない。その場合はターミナルから
XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME gnome-control-center online-accounts
と入力して実行すればいい。
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