2015年12月2日

Windows10は電源を切ってはいけない

デスクトップのモバイルの統合を進めたWindows8に対して、Windows10ではユーザーの反発を受けて10年前のUIであるスタートメニューを復活させるなど後退したかに見えたが、内部ではモバイルOSに向けて進んでいるようだ。

Windows10になってWindows Updateが強制となり、ユーザーにとって重要な作業よりもWindows Updateが優先されるようになってしまったが、これもモバイル化の一端のようだ。

ユーザーが使用するときだけ電源を入れる従来のデスクトップOSの使い方だと、ユーザーの作業よりもWindows Updateのほうが優先されてしまう。Windows10はスマホと同じで電源は切らない、常時接続で使うもののようだ。

そうすれば、スリープ中にWindows Updateによる再起動が行われ、ユーザーの作業が中断されることはない。ユーザーが他の理由で再起動しようとしたタイミングでアップデートが行われることもあるだろうが、常時電源を入れて接続しておけばタイミングが重なる率はずいぶん減らされる。

ただスリープ中にWindows Updateによって再起動が行われた場合、スリープ状態に戻るわけではなくて電源投入直後のログイン待ちの状態になるのが中途半端だ。画面がロックされるのはいいが、自動再起動の場合は再起動後に自動ログインてロックするべきだろう。つまり、勝手に再起動するなら次に使うときに前の状態に戻すべきということだ。

一見デスクトップに迎合したかに見えたWindows10は、明らかにモバイル専用OSの設計だ。デスクトップPCで使うから不都合が出るのだし、3G/LTE契約のないデバイスならばWiFi環境下から持ち出すべきではない。

マイクロソフトが自社ブランドで販売しているデバイスが電話機とタブレットである以上、Windowsも電話機とタブレットのためのOSということになるのだろう。

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