2013年3月20日

JMangaサービス終了

海外向けに日本の漫画を販売している電子書籍サービスJMangaが5月30日でサービスを終了する。

データをダウンロードせず閲覧するサービスなので、サービスが終了すると以前購入した漫画も読めなくなる。そのために一部で話題になっているようだが、海外向けサービスということもあり、日本ではあまり大きな話題になっていない。

個人的には電子書籍なんてそんなものだと思っている。音が販売のことを考えてみると、端末を変えると聴けなくなる着うたサービスがなぜあれだけ繁盛しているかというと、結局買うのは一時的に流行してもすぐに飽きる歌だからで、端末を変える頃には聴けなくなっても気にもしないということだ。

電子書籍もそう考えるといい。駅の売店で売っている文庫本と同じ。暇つぶしに読んで、読み終わったら終わり。サービス終了までは何度でも読めるが、それだけ。目安としては500円以下の本しか買わない。

現状の電子書籍はまだそんなものだが、いずれは何度も読み返したい本もずっと電子書籍で読みたいし、紙の本以上に長持ちしてほしい。そういう意味では、JMangaの問題がもっと話題になって、電子書籍のありかたを考える契機になってほしい。

今の方式のままだと、音楽も小説も、後世に残る名曲、名作は生まれてこない。一時の流行が終わればすぐに飽きられる使い捨ての文化になってしまう。

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