2011年7月14日

Google+にはWaveの遺伝子が息づいている

Google+の登場はほとんどの人は新しいSNSという印象を持っているようだが、個人的にこれはSNSではなくコミュニケーションツールであり、Waveの後継であると考えている。

SNSというのはソーシャルネットワーク、つまり他とのつながりが根底にあって、そのつながりを維持する、拡大するためのコミュニケーショが行われている。

ところが、Google+はメールなどと同じコミュニケーションツールだ。ソーシャルネットワークというのはたまたまそこにあっただけで、ある人と、またはある集団とのコニュニケーションのためにGoogle+を使うということだ。

これは多分、初期のTwitterがやろうとしていたことと同じなんじゃないかな。Twitterはその後、特に日本でメディアとのタイアップによって別の方向に行ってしまったけれど、初期のTwitterに惹かれていたようにGoogle+の可能性に惹かれているのを感じる。

Google+はGoogleのサービスだから、Twitterの後継というよりは短期間で消えてしまったWaveの後継だろう。Waveはその先進性故に理解されなかった。時代をあまりにも先取りしすぎていたために使いこなせる人はいなかった。コミュニケーションツールだから相手が必要なのだが、いくら自分が理解できても相手にそれだけのスキルを要求することに無理があった。

その点、Google+はWaveよりは分かりやすい。本当はWaveに理想を求めていた人たちが、より分かりやすく現実路線で作ったものということでいいのかな。

そうはいってもGoogleだ。高度すぎる。Gmailですら使いこなせずにいる人が大多数だというのに、いくら既存のツールの皮をかぶせたからといって先進的なツールを使いこなせる人がそう多くいるとは思えない。

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