Yahoo!ボックスが登場してしばらくたったので使用感をまとめてみる。Yahoo!ボックスは大きく分けてWebインターフェイス、PCアプリ、iPhone/Androidアプリの3つに別れる。それぞれについてかなり印象が違うので別々にまとめてみよう。
Webインターフェイス
Webインターフェイスについては、可もなく不可もなしといったところか。デザインに関してはいかにもYahoo!然とした垢抜けないデザインだが、使い勝手を大幅にスポイルしているわけではない。デザインの個人的な好みを別にすれば他のYahoo!のサービスと統一感のあるデザインなので、これはこれでいいのかもしれない。
ただし、最近のWebアプリにあるようなデスクトップからブラウザにファイルをドロップしてアップロードしたり、ファイルをフォルダツリーにドラッグして移動したりといった操作ができないのは不便。これができれば後述のPCアプリはいらないと言っても過言ではない。
PCアプリ
PCアプリは常駐型ソフトで、指定したフォルダを監視して変更があれば随時サーバーと同期を取る仕組みになっている。ユーザーでは特にサーバーを気にすることなく、ローカルのフォルダと同じように扱えるのが利点。ローカルドライブの容量を節約するため、使用頻度の低いファイルはローカルにリンクだけを残して実体は利用するときにダウンロードするというオプションもある。
しかし、このPCアプリは非常に動作が重い。NAVERのNドライブアプリも重かったが、あれに匹敵する重さだ。確かに利用しているマシンは低スペックだが、それでもDropboxやSugarSyncは常駐ソフトの存在を意識することなく使えるので、明らかに作りに問題があるといえるだろう。
Webインターフェイスではファイルのドロップによるアップロードや、ましてフォルダ単位でのアップロードなどはサポートしていないので大量のファイルを扱うためにはPCアプリが必須になるのだが、この使い勝手の悪さではちょっと常用する気になれない。
iPhone/Androidアプリ
最近のオンラインサービスの常としてiPhone/Androidアプリが用意されている。中でもiPhoneアプリの出来は素晴らしい。PCアプリやWebインターフェイスもこれくらいの使い勝手の良さを備えてくれていたら、他のオンラインストレージをやめてYahoo!ボックスに乗り換えてもいいと思えるくらい。
それに比べて、、Androidアプリはそれほど垢抜けていない。全般的にiPhoneアプリとAndroidアプリでは同じ開発元でもどういうわけかiPhoneアプリの方ができがいいことが多い。中にはAndroidアプリの方ができがいいものもあるので一概には言えないが、現在のiPhoneとAndroidの魅力の差を表しているといってもいい。
まとめ
Webインターフェイスは及第点、PCアプリは落第点、iPhoneアプリは非常に優秀だが、今後使い続けるかどうかということになると微妙だ。一番の不安点は提供元がヤフーであるということ。ヤフー自体は今後も継続してサービスを提供してくれるだろうが、その中で個別のサービスを見ると実に改廃が激しい。便利に使わせてもらっていたサースが提供中止になった例を挙げればきりがないくらいだ。他のサービスと違ってデータを預けることになるので、サービスが提供終了になった時の影響が大きいぶん、継続して利用するなら継続して提供してもらえることを保証してほしい。
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