以前から噂になっていたリコーの GXR が発表されました。
噂ではレンズ交換式になるとか、マイクロフォーサーズ規格になるとか、はたまた Kマウントになるとかいわれていましたが、実際にはレンズと撮像素子をそっくり交換する今までにないスタイルのカメラになっていました。
しかし、これは微妙ですね。わざわざ撮像素子を交換する必然性がよくわかりません。穿った見方をすれば、 APS-C サイズに対応できる 50mm 相当の単焦点レンズを作ることはできたけれど、そのサイズに対応できるズームレンズを作ることができなかったので撮像素子ごと交換する方式にしてごまかしたとも考えられます。
実際のところ、それ以外にも 50mm(相当)のレンズは F2.5 と中途半端です。ズームレンズにも 1cm まで寄れるマクロ機能があるのだから、どうせならマクロより F1.8 か、できれば F1.4 の明るいレンズにしてほしかったところです。
今後、より高性能な撮像素子が開発されれば撮像素子を交換できるメリットはありますが、レンズごとの交換になってしまいます。それならばボディ側を新しくして、レンズを使い回したほうがいいような気がします。
リコーはずいぶん前に一眼レフの生産から撤退して、名レンズと呼ばれるレンズもないので過去のしがらみはないのでしょうが、たとえ新しいマウントを設計するにしてもマウントアダプターで他社の名レンズを使うことのできるマイクロフォーサーズの方が魅力的です。
今のところ、交換ユニットが標準ズームとマクロしかないのでシステムとしての魅力がありません。今後交換ユニットを充実させて魅力あるシステムにできるかどうかがキーになりそうです。
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